別れても、好きな人
女性の声で「今すぐ見積もりに来て欲しい!」お電話がありました。 早速見積もりに伺うと、ご主人とそのご両親、奥さんとそのご両親のがっちり構えた雰囲気の悪い離婚話をしているところでした。 原因はご主人の帰りが遅く、子供もいない為一人待っている奥さんはさびしくてたまらない、そんな奥さんの話相手がお母さんだった為「それなら別れて帰っておいで!」となったようです。ご主人のご両親も、「亭主が管理職となり仕事の上で遅くなるのは仕方ない、ご主人がステップUPして生活もよくなるのなら、奥さんは我慢すべきだ!そんなことでグチグチ言うのなら子供のいないうちに別れろ!」とあっちもこっちも火花バチバチのエキサイトしている状態です。 その状態から奥さんのお母さん主導の下「引越屋さんへすぐ手配ヨ!」となったわけです。 そして見積りを始めたのですが、奥様のお母さんが嫁入り道具で運んできた、婚礼家具の3点セットや食器棚など等運び出すものに指示をだします。 厄介なのは結婚に合わせて二人でお金を出し合って購入したテレビ・冷蔵庫・オーディオなどの家電製品です。奥さんの実家が比較的裕福な為、家電製品購入資金の7割近くは出しているようですが、明確な割り当てはないのでどちらの物かがハッキリ決められないのです。両方のご両親もお互いの言い分を本人たちそっちのけで勝手にいいあっています。 私ども引越会社としては、〔すべての話が決まってから呼べ!〕と言いたいところです!ホント! しかしその話も何とか決まり、すぐ3日後に引越となりました。 引越当日もご両親が立会い雰囲気の悪い状態でしたが、ただ若い夫婦だけは少し寂しさを残した感じが見受けられました、実際結婚してから10ヶ月との事で未練もあるのでしょう ご主人はしばらくこの部屋に残っているとの事で、奥さんの荷物だけを運び出して奥様の実家へ向かい引越は終了いたしました。 そして1ヶ月後、女性の声で引越の依頼がきました「以前運んで頂いた荷物を又、運んで頂きたいのですが!」との事。よく聞くとあの「離婚現場」だったのです。 別れた後、奥さんはご主人の事が忘れられなかったようです。もともとお母さんが離婚をけしかけた面があり、本人達より両方の両親が進めた離婚でした。 そんな奥さんは泣く日々が続き、ご主人の方も忘れられない思いは同じだったようです。 そして奥様は引きこもりぎみとなり、食事も取らずやせていくばかり。 奥様のご両親もこのままではいけないと、さいどご主人側とお話し「再婚」となったようです。 そして引越当日は、ご夫婦いちゃいちゃしながら引越の事にはあまり興味を持って頂けてない様子、いったいあの時はなんだったんや!と言いたくなります。 しかし今回の引越、奥さんのご両親は立会いましたが、ご主人のご両親は見えませんでした。> そして気になったのは、奥さんの左手首にあるサポータが巻かれていました。 色々あったのでしょうね。 ジャンル別一覧
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